機能性表示食品というものが発売されるとのことですが、
現在売られている、特定保健用食品(トクホ)や栄養機能食品との
違いについて確認しておきましょう。
機能性表示食品と特定保健用食品(トクホ)の違い
特定保健用食品というと、体脂肪の吸収を穏やかにするという、ドリンクとかで、
目にすることも多いと思います。
トクホについては、厚生労働省に認可を受けた食品で、
体への保健目的が期待できる作用があり、
なおかつ安全な品質を科学的根拠を元に審査を通ったものにのみ認められています。
今まで、その認可を得るには、長い期間を要するとともに、多額の費用がかかり、
中小、零細企業にとってはそのハードルはとても高いものでした。
また、栄養機能食品については国の許可は入りませんが、サプリや加工食品のみに限られており、
生鮮食品には表示されてはいませんでした。
今回、健康の維持、増進を助ける食品について、その表示が認められるようになりました。
機能性表示食品の効果って?食材は?
今までと大きく違うところは、野菜や果物、他の生鮮食品にも適用されるところです。
例えば、玉ねぎのある商品では、含まれるケルセチン(ポリフェノールの一種)の量が
が3~4倍あるものが作れられていて、通常の玉ネギより更に血液をサラサラにして、血液の流れを
良くすると共に、血管を強くする効果が高くなっているものとか、
ブロッコリースプラウトだと、高濃度のスルフォラファン(ファイトケミカルの一種)
を含んでいて、肝機能の解毒作用を高め、肝機能の向上が期待できるとのことでした。
また、温州みかんに含まれるΒ-クリプトキサンチン
(カロテノイド色素の一つ)を摂取することで、
骨の健康を保つという研究がされており、骨粗鬆症のリスクを低くします。
機能性表示食品の今後
TV取材で、言われていたことは、いままで、みかんに健康効果があるのにかかわらず、
表示できなくて、歯がゆい思いをしてきたとのことでした。
この表示申請については、論文か試験のデータを元にするわけですが、
論文については、消費者がそれが正しいがどうかを
しっかりと確認する必要がありそうです。
まとめ
アメリカでは20年前から、このような表示がされているそうです。
日本でも、薬に頼るのではなく、食品をきちんと摂取することで、
健康増進につながって行くと良いと思います。