神職の階級と色って?服装や給料はどう違うの?

神職とは神社に使える宮司さんのような方たちを指します。神職の方は祭事の時に見かけると、袴の色や模様が人によって違います。この袴の違いが神職としての身分や階級区分となっているようですが、一目見てもその差を知らないと区別がつかないと思います。神職の違いを見ていきましょう。

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神職の階級と色の関係は?

神職は身分や階級区分を袴で区別することができます。

そもそも、神職の階級にはどのようなものがあるのでしょうか?

階級を見るにあたって、まずは神職の身分を把握しておく必要があります。

神職の身分は大きく分けると6つに分けることができます。
位が高いものから順番に、
特級、一級、二級上、二級、三級、四級、この6つです。

何故身分を把握した方がいいのかというと、この身分の中で一定の位より
高い身分の中でしか階級が決定されないという決まりがあるからです。

身分ごとに設定された袴の色は次の通りです。

特級は白色の袴、一級は薄紫色の袴。

二級上と二級は紫の袴。

三級と四級は浅葱色の袴です。

浅黄色と聞いてピンと来ない場合は少し濃い目の水色を
イメージしていただけるといいと思います。

続いて階級ですが、高い順に
浄階、明階、正階、権正階、直階という順番になっています。

この階級の元になっているのは、神道の教えの中にある、
「浄き明き正しき直き心」が元になって定められているようです。

さて、これらの階級についてですが。

直階は一番階位が低いので、四級の神職の方が、その次の権正階は
三級の方が任命されるというのは関連付けしやすいと思います。

しかし、二級以上の神職の方が任命される階級は見分けが難しいです。

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一般的には、浄階が一級以上、正階は二級あるいは二級上より上の身分のもので
無ければ任命されることはありません。

なので、正階より上の階級は、袴で身分の見分けは出来ても、
階級の見分けまですることは難しくなると思います。

ですが、知識として知っておくのも面白いと思います。

神職の階級によって服装は給料はどう違うの?

先程までの話の中で、神職の方は色で見分けを付けることができる、
という点に触れてきました。

では、階級や身分によって色以外に違いがあるのかというと、
それぞれ袴の模様の有無が変わってきます。

特級、一級、二級上の袴には文様が入っています。

特級は白い袴に白い紋様なので、写真では分かり辛いかもしれませんが、
実際の特級の方が着用している袴を見れば分かると思います。

二級以下には文様はありません。

二級と二級上は色が同じでしたね。

なので、区別するにはこの文様の有無を利用するといいでしょう。

さて、次は給料についてですが、
目安はあっても、一概にこういった違いがあると言えません。

神社によって形態は様々です。

しかし、基本的に神社の収入が神職の給料と結びつくことはありません。

というのも、神職は月収の上限が60万円に固定されているので、
その額を超えることはありません。

現状このラインまで稼いでいる神職の方はそういないようなのですが、
基準としてのラインはここですね。

この基準から、階級が高い方の方が高い給料がもらえます。

大体月収は20から40万で階級ごとにばらつきが出るといった形です。

大体公務員の月収と同じくらいの金額は収入として得ることができるようですね。

まとめ

神職には身分や階位があり、袴の色と文様で区別がつきます。

年収は特級のような高い位にならなければ、
清貧と言われるのも納得の額になってしまうのかもしれません。

神社の祭事の際は必ずと言っていいほど目にすると思うので、
見分けてみるのも面白いと思います。

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