重陽の節句の行事食、栗ご飯や菊酒と着せ綿の意味は?

9月9日になるとニュース番組で、今日は「重陽の節句」です。と言っているのを目にすることがあると思います。3月3日の桃の節句や5月5日の端午の節句と並ぶ、五節句の内の1つなのですが、あまりお祝いをしたという話しを聞きません。ですが、どうゆう由来があって、何を食べる習慣があるのか気になりますね。ここで詳しく解説していきます。

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重陽の節句の食物や行事食は?栗ご飯

旧暦の9月9日だと、現在は10月になりますから、農村においては「栗の節句」
とも言われ収穫祭の意味もあり、栗ご飯と菊酒でお祝いをしていました。

栗ご飯
材料 米 2合
   栗 300g
   だし昆布 10cm位
   
   調味料 酒 大さじ1
        みりん 大さじ1 
        塩 小さじ1

作り方 昆布を2カップの水につけだしをとる。

    栗を3分ゆで、鬼皮と渋皮をむいて、1時間ほど水につけアク抜きをする。
    
    米を洗い、30分ほどだし汁につける。

    栗と調味料を入れ普通に炊く。

菊の花びらを散らしていただくのも良いですね。

重陽の節句の食物や行事食は?菊酒

日本酒の場合はグラスやおちょこに菊の花を浮かべるだけです。
花びら少しでは、あまり香りがしませんので、1輪浮かべた方がよさそうです。
お酒は燗でも冷やでもかまいません。

焼酎に漬け込む場合はアルコール度数が35度以上の物を用意してください。
割合はお酒9にたいして、食用菊2、氷砂糖1です。
果実酒を作る要領で、1ヶ月以上漬け込むとできあがりますので、夏場に作っておくと重陽の節句には飲み頃になります。

重陽の節句の着せ綿の意味は?

古代中国の陰陽説では、奇数は縁起の良い数とされていました。
その最も大きい数字である9と9が重なる9月9日は
大変縁起の良い日
とされ、「重陽の節句」として盛大にお祝いされました。

別名を「菊の節句」と言い、邪気を払う菊が宴に用いられました。

それが日本に伝わり、平安時代、宮中では「菊見の宴」歌を読んだり、「菊合わせ」と言われる菊の品評会を行ったそうです。
また、「被綿」(きせわた)と言って、節句の前の晩に菊のつぼみに真綿を被せ、一晩露にあて、菊の香りが移った真綿で体を拭いて、邪気をはらい清めるという風習もありました。

しかしながら、新暦に変わったことで、菊の咲く時期ではないために現代にはあまりひき継がれてないようです。

まとめ

重陽の節句について意味がわかるとなんだか身近に感じられますね。
菊酒や栗ご飯でお祝いしてみてくださいね。

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