鎌倉というとあじさいのイメージがありますね。
鎌倉は湿地が多く、湿った環境が好きなあじさいの栽培に適しているようです。
せっかくあじさいを見るのであれば、見頃や見所はおさえておきたいもの。
おすすめのコースをご案内しましょう!
鎌倉のあじさいの見頃は?
鎌倉のあじさいが一番美しい時期は、6月の10日前後から6月の下旬頃です。
土日は大変込み合いますので、できれば平日に行くことをおすすめしますが、土日の場合は、朝早く(朝8時)からのお出かけでお昼すぎ頃には、だいたい見終わっている位のペースが望ましいです。
というのは、お昼頃から人出が増え、一箇所見て回るのに2時間かかったということはザラですので!
早朝勝負です!
鎌倉のあじさい寺 明月院と長谷寺
「元祖 あじさい寺」というと北鎌倉の明月院、最近は長谷寺のあじさいが見事なので、長谷寺を「新あじさい寺」ということもあります。
また、明月院のあじさいはブルーのみで、清楚な美しさを演出しているのに対して、長谷寺は本堂裏手の山肌にピンクや紫と色とりどりの花が咲き乱れ、華やかです。
映画『武士の一分』の撮影にも使われた、北鎌倉の浄智寺山門へ続く石段のあじさいも絵になります。
成就院の山門に至る石段は煩悩の数と同じ108段で、その両脇のあじさいが大変美しいのですが、植えられたあじさい般若心経の文字数と同じ262株。
あじさいの咲く石段の向こう側の孤を描いて広がる由比ヶ浜の美しさもみごとです。
(残念ながら、2019年に迎える創建800年記念の参道改修工事のため、2015~2017年の3年間、あじさいはお休みです。通常の参拝はできます。)
鎌倉のあじさいのおすすめコースは?
北鎌倉駅から、鎌倉駅へのコースがおすすめです。
まず、北鎌倉駅で降りて、臨時改札口を出ます。そこから、円覚寺門前を線路沿いに歩いて明月院へ向かいましょう。
明月院は参道から、境内全域に渡って、淡いブルーのヒメアジサイが植えられています。
住職がコツコツと挿し木しているうちにどんどんあじさいが増えていったとのこと。
このみごとな紫陽花が有名になったのは、戦後になってからです。
近年アジサイの花が小さくなってきているようで、土が痩せてきているのを心配されています。
明月院から、横須賀線の線路を挟んで反対側にあるのが、縁切り寺として有名な東慶寺です。
こちらでは、梅雨の時期に本堂裏手に生える、イワガラミが公開されています。
詳細は東慶寺のHPでご確認ください。
その南側に位置する浄智寺の総門前の石橋のたもとに鎌倉十井のひとつ「甘露ノ井」がありますが、そのすぐそばに植えられた山あじさいがみごとです。
そこから続く山門の石段にもあじさいが咲き乱れ、なんともいえないしっとりとした情景をかもしだしています。
これから、長谷エリアに移動しますが、時間と体力に余裕があれば、鎌倉大仏の背中側の山道、大仏ハイキングコースを歩き、銭洗弁天に立ち寄り、
カフェテラス 「樹ガーデン」で飲み物と軽食をいただくというコースもあるのですが、どうしても、梅雨の時期は滑ったり、泥はねがあったりしますので、気をつけてください。
電車だと、北鎌倉駅から、横須賀線に乗り、鎌倉駅で江ノ電に乗り換えて、長谷駅まで行きます。
いよいよ、長谷寺ですが、門前はおみやげ屋さんで賑わっています。
山門をくぐり、拝観料を払って、階段を上がり、本堂へ向かいます。
十一面観音菩薩をお参りしましょう。
それが終わったら、本堂の左側から、眺望散策路(あじさい散策路)に行きます。
休日だと30~1時間待ちだったりしますが、午前中の早い時間なら空いています。
大正の古き良き時代の香りを残す、かいひん荘鎌倉も近いです。
時間と体力があれば、「星の井通り」を通り、長谷と極楽寺の間にある成就院へ向かいます。
石垣から迫ってくるあじさいがみごとなのですが、先に書いたように、2015~2017年までは植え替えで参拝のみです。
まとめ
北鎌倉の妙月院からスタートするコースを紹介しましたが、もちろん長谷寺のあたりから逆にまわってもOKです。
ポイントは午前中ということ。
ハイキングコースを歩く場合は汚れても良い服装で!
鎌倉のあじさいを存分に堪能してくださいね。